昨日のMPC【金融政策委員会)においてBOEは政策金利の据え置き、および資産買取プログラム額の3250億ポンドの据え置きを決定しました。
市場ではほぼ双方据え置きの予想でしたが、追加緩和の可能性を期待していた向きもあったようで、発表後はポンドの上昇となりました。
GBP/USDは1.61台の前半から1.6180付近まで上昇しましたが、その後は反落し1.6130付近での推移となっています。
GBP/JPYは128円台前半から一時は129円30銭付近まで上昇したものの、やはり反落し128円後半から129円前半での動きとなっています。
注目すべきはEUR/GBPであり、こちらは0.8030付近から0.8000割れぎりぎりまでポンド買い、ユーロ売りとなりました。
EUR/GBPは2010年6月末の安値である0.8060台を今週に入って割り込んでおり、続落していましたが、つい先ほど0.8000の大台を割り込んだようです。
これで2008年11月以来3年半ぶりの安値更新となりました。
EUR/GBP 日足のチャートです。

2008年末にはパリティー寸前の0.98付近まで売り込まれたポンドですが、その後のユーロの下落により0.80まで回復することとなりました。
英国は2期連続GDPがマイナスとなっており、リセッション入りとなっているポンドが強いわけではなく、退避通貨としてユーロへの懸念がポンドへの資金流入をサポートしているものですが、対ドルでも1.60台を回復して以降、底固く推移しているため、10連騰したのちも、反落しつつも売り込まれることはなく推移しています。
完全にイメージとしてでしょうが、あと2カ月余りに迫ってきたロンドンオリンピックへの期待からポンドが強いとこじつけることはできるかもしれません。
対ユーロで強含みとなりますと、最近のレポートで述べている豪ドルとの関係を見ますと、豪ドルより強いユーロより強いポンドという図式となるはずですので、(あまり見ないでしょうが)GBP/AUDのチャートを見てみます。
当然ですが、2/15の1.46割れの豪ドルの安値を付けて以来一貫してポンドが上昇しており、昨年11月以来の高値である1.60台後半をつけています。

GBP/AUD 日足のチャートです。
このようにポンドはリスク通貨としてユーロ、豪ドルが売られる際に共に売られる仲間ではなく、ドル、円とともに退避通貨の要素が強くなっているように見えます。
つまりリスクオフでも下落せず、リスクオンで上昇する場面が見られ可能性があるので要注意となります。
そういえば、昨日はギリシャアテネでオリンピックの聖火採光式が行われました。
7/27まで聖火リレーが続きます。ギリシャとイギリス、EUR/GBPの安値更新、何か皮肉な巡り合わせです。