移動平均線の基本:テクニカル分析 - FXプロフェッサー鈴川克哉の大人なFX

移動平均線の基本:テクニカル分析

移動平均線は、テクニカル分析の基本となるシンプルなツールで、プロ・アマを問わず投資家に愛好されています。FXトレーダーは、この移動平均線からテクニカル分析を始めてください。

テクニカル分析ツールの中には、ボリンジャーバンドやMACDのように、移動平均線を元に発展させたものもあります。

移動平均線は、一本だけでなく、現在価格(基本チャート)・短期トレンド・中期トレンド・長期トレンドの組み合わせでトレンドの判断を行います。

移動平均線の基本的な判断方法

移動平均線は、上下どちらの方向に平均線が向いているかでトレンドを知り、その平均線の傾きによりそのトレンドの強さを判断します。

●移動平均線の向き

1.移動平均線が上向き、価格が移動平均線より上に推移している時は上昇トレンド。

2.移動平均線が下向き、価格が移動平均線より下に推移している時は下降トレンド。

3.移動平均線に傾きがなく、価格が移動平均線の上下を行き来している時はもち合いトレンド。(レンジ)

●価格と複数の移動平均線の交差。(クロス)

1.ゴールデンクロス:価格もしくは短期の移動平均線が(長期の)移動平均線を上抜けした場合。

トレンドが上向いたと判断し売買のポイントとなる。

2.デッドクロス:価格もしくは短期の移動平均線が(長期の)移動平均線を下抜けした場合

トレンドが下向いたと判断し売買のポイントとなる。

★クロスの注意点(移動平均線同士のクロス)

価格と移動平均線のクロスの有無については、ある程度売買ポイントの目安、あるいはトレンドの変化のポイントとして参考にすることができますが、期間の違う移動平均線同士のクロスに関しては、売買の参考にするのは困難が伴う場合が多くなります。

なぜなら移動平均線同士がクロスするということは、平均線同士の傾きが逆になる場合であり、高度な判断が要求される場合が多くなりますし、どうしても実際のトレンドから遅行して発生する場合が出てきますので、注意が必要になります。

移動平均線の期間の長さ

移動平均線は、設定する期間が短いほど価格と同じような動きとなり、逆に、設定期間が長いほど短期的な価格変動に左右されず長期的な動きを示します。

期間が短い移動平均線の使用法:短期トレンドの判断に使います。価格変化に素早く対応できますが、「ダマシ」も多くなります。

期間が長い移動平均線の使用法:長期トレンドの判断に使います。「ダマシ」が少なくなりますが、価格変化に対しての移動平均線の変化が遅くなるため、売買判断が遅くなります。

移動平均線の期間

上記では、5日線・13日線・21日線・55日線の4種類を表示しています。(チャートは、アイネットFX

移動平均線の期間によって短所・長所が異なることから、基本的に一つの期間の移動平均線だけを使うのではなく複数の移動平均線の動きを観察し、それぞれの関係性を確認したうえで分析をすることが必要です。

移動平均線のサポート&レジスタンス

移動平均線のクロスは、売買ポイントとなります。特に長期の移動平均線のクロスポイントは、相場のトレンドを見る上で重要なポイントです。

そのため、逆に、移動平均線がサポートおよびレジスタンスラインとして働きます。つまり長期の移動平均線のレベルを抜けきれないと相場が反転し、一旦抜けてしまうと相場の動きに加速がつく場合が多くなります。

移動平均線の乖離

為替に限らず価格が、上昇(下落)する場合、一直線に上昇するわけではなく、上下動を繰り返しながら切り上がっていきます。

価格が急上昇し、移動平均が追い付かずに離れてしまう場合にはそのかい離を埋めるべく価格と移動平均線が近づく可能性が高くなります。

つまり、移動平均と価格が離れすぎている場合は、価格が一時的に逆方向に動く可能性が高いといえます。

●価格の急落による移動平均線のかい離(チャートはアイネットFX

価格が急落し、移動平均線とかい離した状況です。その後、価格が横ばいになったことで、かい離が解消しています。

価格急落移動平均線

★最後に移動平均線のまとめ

移動平均線とはあくまでも過去の価格の趨勢を示しているに過ぎず、将来の相場の予測をするツールではありません。

相場の動きを「後追い」で確認するものであり、相場から遅れて動くトレンドの確認のために使うものです。トレンドの節目をピンポイントで掴むツールではないことに留意しながら使うようにしましょう。

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