【EUR/USD】 嵐の前の嵐? - FXプロフェッサー鈴川克哉の大人なFX

【EUR/USD】 嵐の前の嵐?

昨日のEUR/USDも続落の1日でした。欧州の債務危機問題に関して良いニュースがなく、ヨーロッパの銀行をはじめとする金融機関株の下落などからLDN時間で前日の安値である1.2900を割り込んだために下落に加速がつき、昨年の年初来の安値もブレイクしたために1.2850を割り、その後のNY時間で発表となった米国ADP雇用統計の数字が予想より良く、またその後に発表となった同じく米国の新規失業保険申請件数が改善、といずれも米国景気の回復期待を予想する指標が続いたためにドル買いとなり、1.27台まで売り込まれ、現在も1.28台を回復できずにいます。

EUR/USD 4時間足のチャートです。
EURUSD0106+4hour_convert_20120106142201.jpg

この水準は2010年の8月から9月にかけて揉み合ったレベルであり、1.26を割り込むと2010年6月の1.2000~1.2200までサポートが無くなります。

EUR/USD 日足のチャートです。
EURUSD0106+day_convert_20120106142234.jpg

EUR/JPYもLDN時間で99円台を割り込むと続落し、98円50銭付近の安値を付け若干戻したものの99円を回復しないままとなっています。
ちなみにこちらは2000年12月以来の安値レベルとなっています。

情勢は基本的に昨日のレポートと変わらず、対ポンド、対豪ドルでも安値を更新しています。本日は為替市場最大のお祭りである米国12月の雇用統計発表の日であり、アジア、LDN時間ではほとんど動きが無くなるものと思われます。

さて、売り込まれているユーロですが、ここからの展望です。
チャートを見ても分かる通り、下げ局面の幅が次第に狭くなっているのは確かであり、市場がショートに傾いているのも事実でしょう。
かといって、根拠のない値ごろ感で「そろそろ買いでしょう?」はいけません。
市場参加者が思い描いているターゲットが存在する中でじりじりと安値を更新している間はその動きに逆らうのは大きなリスクを伴います。
もちろん下がる局面においても買う参加者はいる訳ですから(市場というものはどんな時でも買い、売り同数なければ成立しません。買いがなければ値は付かずどこまでも気配値のみが切り下がってゆくだけです。)
買うな!とはいえません。むしろ、そろそろ底打ちか?と思ってしまいます。しかしそれが命取りになる場合が多いのです。ここから1.30台までは戻り売りでしょう。買いに入るのは1.31を超えてきてからでも十分だと思います。

また、本日発表予定の米雇用統計ですが、昨日のADP雇用統計の好転から良い数字を予想する向きが増えてきているようですが、もともとADPが本物の雇用統計の良好な先行指標であるかというと甚だ疑問のあるところであり、それでなくともこのところの米国経済の好調さは相当部分が現状の相場水準に織り込まれていると考えるのが妥当です。
今のマーケットの関心が大部分欧州に向いていることと併せて考えると、どのような数字がでてこようとも、発表直後はいかようにも解釈のできる動きになるとしか言いようがありません。特に東京の参加者は三連休前の金曜日であり、ポジションの管理には細心の注意をお願いしたいところです。
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